自宅が広くて建替えとか引越しとかしていない場合、若い頃乗ってた自転車が物置やら納屋に
ずっとしまってあったなんてケースはままあるはずです。
自分は高校卒業と同時に実家を出てしまったし、実家も建替えしたから子供の頃乗ってた
乗り物はとっくにありませんが。
今回整備させていただいた自転車はまさにそんな感じの旧車でした。
フレームは Panasonic PTA-1500 、コンポはSHIMANO 600 と 105を使ってのリア6速仕様
お客様は高校生の時にアルバイトして買われたそうで、当時の高校生としてはかなり
がんばって買われたのがわかります。
随分と乗ってなかったということで、今回の整備はタイヤ、ブレーキシュー、ブレーキレバーの
ゴムカバー、ワイヤー類、バーテープ交換、ハブのオーバーホール、各部注油と
全体のクリーニングでした。
大事に乗られていたようでフレームには大きなキズや腐食がないからすごくきれいになりました。
かなり遠方からのご来店だったので何でかなと思いましたが、近隣の自転車屋さん何軒かに
相談したら買い替えをすすめられたそうで結果当店にたどり着いたようです。
自転車屋は自転車売るのが生業だからしょうがありませんが、今回の自転車のように程度が
すごくよければちょっと整備して再び乗るのもいいですよね。
今となってはクロモリサイズのチューブをそのままアルミに換えたようなフレームは入手しづらい
でしょうし貴重なフレームだと思います。
何たってこれにまた乗ったら高校生時代の自分にちょっとだけ戻れるような気がして
ちょっとうらやましいです。
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