機械好きな人間がつい魅せられてしまう物の代表格はギアで駆動するものだと思います。
裏蓋がスケルトンの機械式時計なんてずーと見ちゃいます。
自転車の駆動系はいたってシンプルな構造で作られているものがほとんどなんですが
そんな中でシマノの内装ハブギアは細かなギアの集合体で、子供の頃だったら後先考えずに
バラしたくなる代物ですね。
今回ご注文いただきましたリアホイールは、内装ギアハブでも最上位の ALFINE SG-S700 で
11 速分のギアが詰まってて、外装ギアでいうと 24x23T から 53x13T までのワイドレンジで
いろいろなシチュエーションに対応できそうです。
部品構成はハブ以外のリム、スポーク、ニップルすべて DT SWISS で統一しました。
内装ハブギアコンポを選ぶ時点で、軽量性に重きを置いているわけではないので剛性、耐久性、
寸法精度を重視して RR585 を選びました。
スポークは、CHAMPION 2.0 、ニップルはアルミを使いました。
この部品構成で約 2.5kg になりましたが、重量の多くは中央部のハブなので踏み出しの重さには
驚くような悪影響はないでしょう。
最近のハブにはグリースアップポイントが無くなってしまったので、通常はバルブホールとハブの
ロゴを合わせますが、このハブには注油ポイントがあるのでここにバルブホールを合わせて
組み立てます。
こうすることで注油時にスポークが邪魔になりにくくて作業性がよくなります。
この部品構成で 62000 円ちょっとで組めました。11速内装という他にはないメカということを
考えれば妥当な価格だと思います。