たまにはホイール修理の記事を書きます。
当店では比較的多くご依頼を受けるホイール修理で、当店にてお買い上げ頂いた
ホイール以外の修理も可能な限り承っております。
ホイールメーカーによっては部品の手配ができないためお断りしたり、
現物を見て当店では修復不可能な場合はお断りすることはあります。
今回修理を承ったホイールは、よくある走行中に異物を巻き込んでスポークが
曲がってしまったケースでした。
このファストフォワードのホイールは DT SWISS のハブ、スポークは
SAPIM の CX-RAY を使っていて当店にて取り扱いのある部品でしたので
問題なく修理を承ることができます。
お客様のお話では、走行中にリアディレーラーが脱落してホイールに
巻き込んでしまったということで、スポーク2本は変形してテンションが
抜けてしまい走行不可能なくらい振れてしまっていました。
変形していないスポークもスプロケット間にチェーンを巻き込んだようで
キズが入っていました。
お客様の自転車自体は当店にてメンテナンスしている自転車ではないので
なぜこうなったのかは判別できませんが、このトラブルはメンテナンスで
防げるものなので定期的に確認したほうがよろしいかと思います。
SAPIM CX-RAY は10本単位での販売なんですが、今回は破損していた
5本を交換しました。
きれいに復活しました。
元々、ファストフォワードのホイールは、スポークテンションの均一度や
縦横の振れ等、あまり神経質には組まれていないので今回の修理で新品時より
品質は向上したんじゃないかと思います。
今回は部品代、工賃合わせて1万円弱で修理承りました。
もしかしてご自分で修理しようと思われる方がいるかもしれませんが
このホイールは、かなりカーボンリム単体が軽量で肉厚が薄いと
思われますからスポークテンションの掛け過ぎには注意したほうが
よろしいかと。
デフォルトのテンション以上に引っ張るのはリム破損の可能性があります。
[7回]
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